「祖父が開店当時からこのお店のファンで、よく連れて来てもらいました。今は自分の子どもと時々食事を楽しんでいます」「40年前にお見合いをしたのが、この窓際の席でした」。終戦後間もない銀座でフランス料理店第1号として開店した「銀座 エスコフィエ」。めまぐるしく移り変わる銀座の街とともに歩んだ約70年は、お越しいただいたお客様の歴史でもあり、それぞれの特別な日を紡いできました。
　「フランス料理の皇帝」と称されるオーギュスト・エスコフィエの名を冠することを許され、調理法を忠実に守ってきた名店。伝統のレシピのなかでも「牛フィレ肉のロッシーニ風」は、美食家として名高いイタリアの作曲家、ジョアキーノ・ロッシーニを讃えてエスコフィエが考案したメニュー。全国和牛能力共進会、通称「和牛のオリンピック」で金メダルを受賞した鹿児島黒牛のフィレステーキを使用し、フォアグラとトリュフを組み合わせた贅沢な逸品です。手間をかけて丁寧に作られたソースに絡ませれば、すべての素材が絶妙に調和し、深い味わいと余韻を楽しめます。
　ワインリストは、地元パリでも希少な小農家の元詰めワインから五大シャトーまで豊富にご用意。熟練のソムリエによるペアリングも、特別な時間を一層豊かなものにしてくれます。