色鮮やかな紅葉に映える白木のエントランスを抜けて玄関に入ると、ふわりと包み込まれる優美な香り。品高く穏やかながら、どこか妖艶でふくよか。平安時代から貴族の心を捉え和らげてきた白檀の香りです。そんな白檀のような存在でありたいと屋号に込めた「箱根強羅 白檀」は、箱根強羅の山あいに広がる約3,700坪の落葉樹林に佇みます。全面ガラスのロビーラウンジからは箱根連山を見渡せ、秋の深まりとともに山肌を染めあげる景色は息を呑む美しさです。
客室は自然景観を借景に配置された全16室。そのすべてに源泉かけ流しの露天風呂とデッキを備えています。館内で最も広い客室「仭」は、110㎡の空間に大型ソファとベッドを備えた洋室と10畳の和室を配したスイートタイプ。館内一大きな露天風呂には、箱根十七湯の一つである強羅温泉が注がれています。源泉温度88度、毎分55リットルの高温多量の自家源泉。敷地内の地下から湧き出る湯は、強羅温泉のなかでも有数の黄金色に輝く源泉です。
露天風呂から続くデッキにはソファやラウンジャーが置かれ、箱根連山の雄大な景色や大文字焼きの斜面、遠くに相模湾を眺められます。手つかずの自然に舞う湯けむりを目で追い、林を渡る風に耳を傾けて。そこはかとなく香る白檀のようにゆるりと流れる滞在は、心身に溜まった何かをすーっと浄化してくれます。
※画像はイメージです。
地元真鶴・相模湾・箱根伊豆の山海の食材を中心に、日本の旬を粋にあしらった本格懐石料理でおもてなしします。写真は、進肴「岩手県産前沢牛の蒸篭蒸し」。時間を惜しまぬ下ごしらえに、板場の工夫を加えた渾身の料理を、和食を引き立てる日本酒やワインのセレクションとともにどうぞ。朝食には土鍋炊きご飯もご用意しています。