武士の時代が終わり、近代日本へ歩みを進めた大政奉還の舞台、二条城。その世界遺産のほど近く、一見するとホテルとは気づかないほど古都の景観に溶け込んだ「MOGANA」が佇みます。2018年12月の開業から2年連続、有名グルメガイドのホテル部門で3つ星を獲得した、今注目のスモールラグジュアリーホテルです。
館内に足を踏み入れると、38メートルの長い廊下が続きます。これは間口が狭く奥に長い「鰻の寝床」と呼ばれる京町家の構造を現代的にアレンジしたもの。全23室の客室にも京都の意匠が踏襲されています。なかでも「MOGANA Garden」はホテルのシンボリックな客室で、伝統的な坪庭の佇まいと現代的な客室の装いが調和した空間。窓一面を彩るクチナシの壁面緑化は坪庭を垂直に見立てたもので、お部屋からもバスルームからも眺められる造り。客室内に配された家具は、すべて日本の職人によって丁寧に製作されたもの。スピーカーや茶器、部屋着やアメニティに至るまで、こだわり尽くしたMOGANAのおもてなしです。
吹き抜けの坪庭から差し込む夏の光が、端正な空間に陰影を創っています。新時代の風を吹き込んだこの地にふさわしく、伝統を繋ぎながら新しいホスピタリティの形を感じます。
▲背中がフィットするように傾斜させた御影石のバスタブ。世界で唯一「SHIGETA」のバスアメニティを揃えています。
▲お部屋には珈琲のドリッパーセットをご用意。豆の香りを楽しみながら、ハンドドリップで淹れる珈琲タイムをどうぞ。
※画像はイメージです。
京都の朝廷に納めた“御食国”の歴史を持つ淡路島から届いた食材をメインにしたお部屋食の朝食。 「ふきよせ」とは、色とりどりの木の葉が風でひと所に吹き寄せられた美しい様のことで、彩り豊かな朝ごはんはホテルの名物に。