過ぎ去る夏を惜しむかのように、9月から10月にかけて最も迫力が増す、鳴門海峡の渦潮。この時期は渦潮の旬「秋の大渦」といわれ、世界最大級の大渦が期待できます。「ホテルリッジ」があるのは、この鳴門海峡を見渡せる丘の上。瀬戸内海を中心とする瀬戸内海国立公園の一角に広がる森のなかに涼しげに佇みます。
7万坪という広大な敷地に客室はわずか9室。60㎡を超えるゆとりある客室はすべてオーシャンビューです。贅奏・洋奏・和奏の3つのスタイルの客室のなかで、今回ご紹介するのは「洋奏」。玄関から続く石造りの通路を通って部屋に入ると、高天井が印象的な空間が広がります。徳島が誇る藍染めのベッドスプレッド、大谷焼の茶器や瀬戸内の自然をイメージしたアートなどが設えられ、阿波の風土を感じる大人のプライベートオアシスに仕上げられています。窓辺のカウチソファからは船舶が行き交う鳴門海峡の景色が眺められ、テラスに出れば淡路島と四国をつなぐ大鳴門橋もすぐそこに。
森と遊ぶ光、鳥や虫たちのささやき。国立公園の朝は自然の中で目覚める喜びを感じさせてくれます。空を仰いで深呼吸すれば、風が運んでくる樹々や潮の香り。夏の終わりの情景が五感をゆっくりと満たしていきます。
▲6室あるフローリングタイプの洋奏スタイル。すべての部屋から瀬戸内海が一望できる抜群のロケーションです。
▲瀬戸内海国立公園にある複合施設「鳴門パークヒルズ」内のホテル。宿泊棟のほかに、温泉があるスパ棟、ダイニング棟で構成。
※画像はイメージです。
夕朝食は送迎車で「万里荘」へ。緑のなかを少し走れば数寄屋造りの建物に辿り着きます。石庭や茶室をはじめ、舟底天井や網代天井など、日本建築の意匠が素晴らしい「万里荘」で、その時節ごとに全国に求めた最旬の幸と阿波の味覚の極みを楽しんでいただけます。