新しい年が幕を開け、晴れやかに動き出した東京。ここ築地に約800坪の敷地を有する「つきじ治作」は、新年の祝いの席に訪れたい昭和6年創業の老舗です。日本庭園を囲むように大小19の部屋が設けられ、すべての部屋で池や隅田川を眺めながらゆったりと食事を楽しめます。
名物料理は創業当時から愛されてきた「鶏の水たき」。創業者・本多次作氏が「複数人が作れば味に変化が生まれる」と、たった一人の料理人に作らせ、創業から90余年経った現在でも水たき番と呼ばれる一人の料理人がその味を守り続けています。具材は徳島県産の阿波尾鶏と、甘みの強い小玉葱のみ。丁寧にアクを取りながら6時間ほど煮出した鶏のスープが決め手で、玉葱から出る水分がスープを薄めないよう、下ゆでした玉葱を使用しています。
湯気を立てた土鍋にぐつぐつと煮える黄金のスープ。濃厚ながらもさっぱりとした味わいで、奥深い滋味が冬の身体に染み渡ります。鶏肉は、鰹出汁をブレンドして12日間熟成させた水たき専用のポン酢につけて。弾力とコクが特長の阿波尾鶏は噛むほどに甘みが溢れ出します。次代へ大切に受け継がれてきた老舗の味。締めには最後の一滴まで旨みを堪能し尽せる雑炊をどうぞ。
▲阿波尾鶏を使用した「鶏の水たき」。お部屋ごとに専任の仲居さんがつき、上質なくつろぎの時間を提供します。
▲館内の中央には四季折々の景色が楽しめる庭園が配され、新潟県の山古志村の錦鯉が池で泳ぐ姿をご覧いただけます。
旬の食材を使用した月ごとに楽しめる料理を考案。最高の満足をお客様に提供できるよう、身を惜しむことなく常に自らの技術や知識を高め、一皿一皿大切にお作りしています。