日光の小さい秋を見つけながら辿り着いた先は、山々を見渡す高台に位置する「日光金谷ホテル」。明治6年創業、アインシュタインやヘレン・ケラーなど歴史に名を連ねる人々が数多く滞在した、現存する日本最古のリゾートホテルです。2023年で150周年を迎え、往時の面影を残しながらも、更なる高貴な空間を創造しています。
本館・新館・別館・第二新館に分かれた重厚な佇まいの建物は、第二新館以外のすべてが国の登録有形文化財。館内に入ると日本の建築美に西洋の家具や備品が溶け込み、クラシックホテルならではの雰囲気が漂います。2023年7月、昭和10年に建てられた別館を「別館ROYAL HOUSE」としてリニューアル。今回ご紹介するのは、2階と3階にそれぞれ設けられたスイートルームです。3階のお部屋は、かつて昭和天皇もご宿泊された客室と隣の客室を繋げて改装しました。大きな二面の窓はそのままで、日光連山の雄大な景色を見ることができます。
部屋を包み込む和紙クロスは創業者・金谷家の家紋でもある「笹竜胆」の花形をベースとし、竣工当初から別館を見守ってきた玄関の「灯籠」、日光を象徴する「神橋」をモチーフにしています。明治からいくつもの時代を越え守ってきたのは、由緒正しき伝統と歴史、そしてゲストへのホスピタリティ。悠然と時を刻みながら、訪れる人の幸せを紡ぐ物語がここにはあります。
※ご予約時、2階・3階のお部屋の指定はできかねますので予めご了承ください。
▲左が館内で一番歴史のある本館(明治26年)、右が2023年7月にリニューアルした「別館ROYAL HOUSE」。
▲メインダイニングルーム。明治の頃は、ロビーとして使われていました。彫刻「迦陵頻伽(かりょうびんが)」も必見です。
※画像はイメージです。
クラシックディナーは明治39年にお出ししていたディナーをもとに、コース仕立てにしたメニューです。日光虹鱒のソテー金谷風や大正コロッケットなど金谷ホテルを代表する伝統のお料理をお楽しみいただけるコースとなります。追加料金で日光金谷ホテル150周年ディナーへ変更も可能です(2日前まで)。